英語の勉強している人を見ていると一生懸命発音記号を覚えたり、英語の発音を解説している色々なサイトを拝見すると「発音記号は覚えるべき!」と解説しているところをよく見かけるのですが、「本当に覚える必要があるのか?」を自分なりに考えてみました。
結論は覚える必要無し!です!
もちろん、知ってて損する事は無いですし、知識のために覚える事は全く問題ありませんが、英語の発音を上達させるうえで覚える必要性はほとんどありません。
今回は何で発音記号を覚える必要が無いのか、代わりにどのように英語の発音を覚えれば良いのか、を解説させていただきます。
目次
英語の発音記号とは
知らない人は少ないかもしれませんが、発音記号についておさらいです。
発音記号(はつおんきごう)とは、言語の発音を体系的かつ忠実に表記する場合のために編み出された人工的記号のことである。発音符号(はつおんふごう)、音声記号(おんせいきごう)、音標文字(おんぴょうもじ)あるいは単に音標ともいう。
出典:Wikipedia
つまり、記号で発音を表しているものですね。誰もが一度は辞書などで見た事はある「ʌ · æ · ɑː · əː · ə」とようなやつです。
英語に限らず、あらゆる言語にも対応できるよう国際音声記号というのが世界共通で使われいるもののようです。
(覚える必要が無いというスタンスなのであまり細かくまでは調べきれてません(笑)興味のある方は上記Wikipediaへのリンクからどうぞ)
英語だと子音・母音合わせて全部で44種類ほどあるようです。
なんで発音記号を覚える必要が無いのか
冒頭でもお伝えしましたが、英語の発音、英会話力を上達させるうえで発音記号は全く覚える必要はありません。
理由はアルファベットそのものが発音記号のようなものだからです。
そして、最低限の英語の基礎知識が備わってる日本人であれば、今まで覚えていたカタカナ英語があるのですぐに正しい英語の発音に矯正が出来ます。
もう少しだけ分解します!
英語の子音の発音記号を覚える不要性
子音は「aiueo」などの母音以外の「s/k/t/m/p/sh/r/d...」などですね。
日本人であればアルファベット自体が分からない方は稀ですし、すでに発音記号が無くてもどうやって子音を発音すれば良いか分かっています。
ただし、日本語の発音に存在しない「th/r/l」などは個別に発音を覚える必要があります。が、発音記号を覚えれば発音出来るようになるものではありませんし、個別に発音を覚えてしまえば発音記号の必要性がかなり低くなってしまいます。
という事で、子音の発音記号に関しては覚える必要がほとんど無くなります。
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英語の母音の発音記号を覚える不要性
母音に関しては子音とは少し異なります。
当サイトでも母音の発音の重要性を発信してますが、日本語は「あいうえお」の5つの母音に成り立ってるのに対して、英語は20種類ほど存在しているので、一見、発音記号が役に立ちそうな気もします。
「同じaでも発音の方法が複数あるので発音記号があった方が覚えやすいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、これも子音と一緒で、英語の基礎知識がある日本人であれば今まで使ってたカタカナ英語の何が間違っているのか?さえ理解すれば良いのです。
あとは仮に知らない単語が出てきてもスペルで発音を見分ける事が出来ますし、やっぱり子音と一緒で、どちらにしても母音事の発音も理解しておく必要があるので、あえて発音記号を覚える必要性が薄れます。
母音の発音方法に関して詳しくはこちら!
英語の発音の基礎中の基礎。母音を理解すれば7割は伝わる。
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ちょっと余談
ちょっと余談ですが、僕は発音記号を全く知りませんでしたし、この記事を書くまで調べたりする事もありませんでした。
確かにネイティブな人にとっては不要ですが、僕が今まで英語の発音を教えてきた多くの人にも発音記号の事を知らないのでもちろん教えてません。
それでも教えてきた人の英語の発音を限りなくネイティブに近づける事が出来たので、やっぱり発音記号を覚える事は不要だな、と思ってます。
発音記号の変わりにどうやって発音を覚えればいいの?
ここまでの解説でもうすでに発音の覚え方を言ってしまっているようなものですが(笑)、改めて英語の発音の覚え方をお伝えします。
・子音の発音
改めて覚える必要は特になし!
ただし、日本語の発音に無い「th/r/L」や、中には特殊な発音、発音が消えるようなものもあるので、それらは数も少ないし、個別に覚えてしまえばOK。
・母音の発音
各アルファベット毎に何通りか発音方法があるので、それらを覚えてしまう。
当サイトでは英語の母音の発音を全て解説してますので、それらもぜひご確認ください。
あとはこれらを元に自分の耳で実際の発音を聞けば耳で判断できると思います。
英語力アップのために絶対身に付けておきたい習慣4選!でも紹介してますが、僕はWeblioというアプリを使っていて、単語を調べればその場ですぐ発音も聞く事が出来ます。Googleの辞書検索などでも発音を聞けますが、自動音声で違和感があるのでWeblioの方がオススメです。
他の言語を習得する予定なら覚えておいて損は無し
ここまでで英語の発音、英会話力を上げるうえで発音記号を覚える必要が無いと解説してきましたが、今後英語以外にも複数の言語を習得予定なのであれば覚えておいても良いかなと思います。
というのも、発音記号はどの言語でも共通のものを使っているので(間違ってたら教えてください!)、一回覚えてしまえば色々な言語でもすぐにどういう発音でその単語を読むのかが分かり、効率良く習得が出来ます。
まとめ
今回は英語の発音記号を覚える必要があるのか?について解説させていただきました。
発音記号を否定するわけではありませんが、英語の発音はどっちにしても「aiueo」それぞれの母音の発音方法を覚えなければいけないので、わざわざ勉強をするものでも無いかなと思います。
そして最終的には自分の耳を頼りに英語の発音を覚えていくようにすればそのままリスニング力にも繋がります。
当サイトでは今後もどこよりも分かりやすく英語の発音を解説できるように色々発信させていただきます!