英語の母音「i」の次に覚えやすい母音「o」の解説をさせていただきます!
他の母音と同様に2種類の発音があり、中には例外がいくつかあります。
「i」と合わせてマスターすれば英語の発音力は相当アップしますので是非最後まで読んでください!
こちらの記事はあくまで母音の発音の焦点を当ててるので、カタカナで表記している子音は本来の発音と異なる事があります。
目次
発音のしかたは大きく分けて2種類
母音の発音の基礎で解説している内容を先に読む事をお勧めします。
アルファベットの読み方でそのまま読む
1つ目は他の母音同様、アルファベットどおりに発音する方法です。
「o」をでカタカナ英語でアルファベット読みすると「オー」ですが、実際は若干異なり、正しくは「オゥ」と、最後に「ゥ」を入れるのがコツです。「オウ」ではなく「オゥ」、口を窄めるように小さい「ゥ」を入れます。
ハッキリと「ゥ」を言うのではなく、気持ち入れる程度にして、あまり伸ばさないのも大事です。
「オーゥ」になると違和感が出てきてしまいます。
実際の単語で見ていければと思いますが、カタカナ表記で少し特殊な表記をさせていただきます。
例えば以下の「Stone」の「スト/ゥン」ですが、「スト」まではそのとおりに発音してください。それに続いて「ゥン」を入れる形になります。
「ストゥン」と表記してそのままカタカナ読みすると全く違う発音になってしまうので、このように表記させていただきます。
正しい発音 | カタカナ英語の発音 | |
So | ソゥ | ソー |
No | ノゥ | ノー |
Known | ノゥン | ノーン |
Own | オゥン | オーン |
Stone | スト/ゥン | ストーン |
Low | ロゥ | ロー |
Mobile | モゥバーィル | モバイル |
Dome | ド/ゥム | ドーム |
カタカナ英語だと「オー」と伸ばしてしまいますが、上記のように発音する事で自然な形になります。
「オ」ではなく、「アー」と読む
「i」の発音方法の次に簡単に覚えられるのがこちらです!
そして、同じようにこの発音方法を変える事で大幅に発音力が改善されるので絶対に覚えてください!
早速実例です!
正しい発音 | カタカナ英語の発音 | |
On | アーン | オン |
Of | アヴ | オブ |
Box | バーックス | ボックス |
Sox | サーックス | ソックス |
Boss | バース | ボス |
Long | ラーング | ロング |
Dog | ダーッグ | ドッグ |
Soft | サーフト | ソフト |
今までの発音方法と随分違うのではないでしょうか?
基本的には「アー」と伸ばすのですが、一部、上記「Of」のように「ア」と短く発音するものもあります。
余談ですが…
僕の両親がカナダに住み始めて間もない頃、レストランでコーヒーを頼んだらコーラが出てきたそうです(笑)
「コーヒー」ではなく、「カーフィー」が正しい発音なので、店員が「コーヒー」を頑張って聞き取った結果がコーラだったんでしょうね(笑)
※コーラは海外だと「コーク(Coke)(正しい発音は「コゥク」)」と言うのが一般的です。あまり「コーラ」とは言いません。
実は正しく「o」を発音出来てる単語
カタカナ英語の中でも、実は正しく発音してるものもあります。
例えば…
・Mother(マザー)
・Brother(ブラザー)
・Monday(マンデイ)
・Done(ダン)
・Come(カム)
・Company(カンパニー)
これらの「o」はカタカナ英語のとおり発音して正解です。
一点、これらは「アー」ではなく、「ア」と短めに発音する少し例外的なものではあるんですが、上で解説してる「アー」の発音とほぼ緒です。
カタカナ読みであればMondayは「モンデイ」になってもおかしくないんですが、なぜか正しく発音出来てます。
これは個人的な予想ですが…
例えばMother、Brotherなどの単語は日本に最初に入ってきた英単語の部類と思われます。当時は耳を頼りにするしかなく、「o」は「オ」と発音するという常識がありません。
そのため、耳で聞こえたとおりに「o」を「ア」と発音するようになったのではないか?と思ってます。
※ただ、同時期に日本に入ってきた単語であろう「Sister」は「シスター」ではなく、「セスター」の方が正しいと考えると… 一概には言えないところが悩ましいです…
ちなみに、みんなご存じ「ジャニーズ」は英語表記で「Johnny's」です。日本語読みすれば「ジョニーズ」のはずなんですが、ジャニー喜多川さんはネイティブという事もあり、本来の発音に近い表記になったんですね。
よって、よくある英語の名前「John」は「ジョン」ではなく、「ジャーン」が’ネイティブな発音になります。
これもみんなご存じハリウッドスター「Johnny Depp」は「ジョニー・デップ」ではなく、「ジャーニー・デップ」なんです実は(笑)
(あ、Hollywoodも正しく「ハリ」って発音されてますね)←色々挙げるとキリがないのでこのへんで…
アルファベットどおりか、「ア」かを区別する方法
「i」の場合はカタカナの読み方が「アイ」ならアルファベットの「アーィ」、「イ」と読んでいたら「エ」と区別しやすかったですが、「o」のカタカナ読みはどっちも同じように「オ」という母音が基本になってるので「i」と比べると少し区別が難しいです。
カタカナ読みをした際、「オー」と伸ばしていたらアルファベット読みの「オゥ」、「オ」と発音してたら「アー」と頭に入れておいてください。
※例:「On」はカタカナ読みで「オン」で母音を伸ばさないので、「アー」が正しい発音と区別できます。
ただ、やっぱり例外もあります。上の方で書いた「コーヒー」は「オー」と伸ばすので「オゥ」が正しいと思いきた、「アー」が正しいです…
例外編
「i」の発音方法でもあったように、「o」の発音にも色々例外があります。
いくつか例を挙げます。
「ゥ」と発音するパターン
大きい「ウ」ではなく小さい「ゥ」という部分がポイントです。
・To(トゥ)
・Do(ドゥ)
・Who(フゥ)
・No(ノゥ)
このようにアルファベット二文字(中には三文字)の単語はほとんどが「ゥ」と発音します。
「ゥーゥ」と伸ばして発音するパターン
「o」が二つ続く分、長く伸ばすします。
そして、最後に口を窄めるように小さい「ゥ」を入れられれば完璧です。
・Soon(スーゥン)
・Zoo(ズーゥ)
・Moon(ムーゥン)
・Yahoo(ヤフーゥ)
・Google(グーゥゴー)
・Noodle(ヌーゥドー)
ただ、「oo」中には例外もあります(例外いっぱいあってややこしいですね…)。
・Book(ブック)
・Look(ルック)
・Foot(フット)
・Cook(クック)
今後別記事で子音の発音は説明していきますが、最後に来る子音によっては上記のように伸ばさず、「ウッ」と発音するパターンもあります。
con~、~conは「ケン」「クン」のように発音する事がある
以下のように単語内に「con」がある場合、「ケとクどちらとも取れない曖昧な」「ケン」のような「クン」ような発音する場合があります。
・Bacon(ベイケン)
・Condition(クンデシェン)
・Control(クントロール)
・Continue(クンテニュー)
※実際はそれぞれ「クとケの間」のような発音ですが、どちらかというと近い方の発音で表記しています。
ただ、全てがこれに当てはまるわけではありません。
「Icon」は「アーイカーン」ですし、「詐欺」や「騙す」という意味の「Con」は「カーン」と発音するので気を付けてください。
「〇と〇の間のような曖昧な発音」というのが英語には多いですが、文章だけだとなかなか説明も難しいので、実際にネイティブな人の英語を聞く際にどのような曖昧さか耳を傾けてみてください。
まとめ
「o」の発音のポイントをまとめます。
ポイント
- アルファベットどおりに発音する場合は「オーゥ」と長めに伸ばし、口を窄めるように小さい「ゥ」を入れる
- 「オ」ではなく「アー」と発音する
- それぞれ例外もある
「i」の発音と同様、特に「オ」と呼んでいたものを「アー」に変えてあげるだけで一気にネイティブに近づけるので、「i」の次に「o」の発音は押さえておきたい母音です。
ただ、注意したいのは全て一律のルールに沿っていなく、色々例外がある事です。非常にややこしい部分ではあるんですが、この記事で書いた内容を元に自分の耳を信じて聞き取れば、正しい発音は見えてくるはずです。
是非上記を踏まえたうえで色々な英語を聞いてみてください。世界が広がると思います。