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母音さえ理解できてしまえば英語の発音は7割マスター
英語の発音は難しいですよね…
特に「R」とか「L」、「Th」とか、「舌どうやって動いてんの??」と思う事が多々あると思います。
これら全て「子音」と呼ばれるものですが、確かに難しいです。日本語には無い発音なので訓練しないとすぐには身に付きません。
でも、個人的にこれらはそんなに大した問題では無いと思ってます。
日本人以外でもこれらの子音を上手く発音出来ない国の人もいるし、日本人はもっと先に解決しなければいけない問題があり、それが母音の発音です。
この記事では
- 母音とは何か
- 日本語と英語の母音の違い」
に関して解説させていただければと思います。
なお、英語の発音は国や地域によってかなり異なります。当サイトでは「アメリカ英語」を基準に発音を解説していますのでご承知おきください。
母音とはなに?
母音(ぼいん、英: vowel)は、ことばを発音するときの音声の一種類。
普通の母音は、声帯のふるえを伴う有声音であり、ある程度の時間、声を保持する持続音である。舌、歯、唇または声門で息の通り道を、完全にも部分的にも、瞬間的にも閉鎖はせず、また息の通り道を狭くすることによる息の摩擦音を伴うこともない。
出典:Wikipedia
Wikipediaに載ってる文章を引用してみましたが「?」ですね(笑)
簡単にいうと「あ、い、う、え、お」が日本語の母音です。アルファベットだと「a、i、u、e、o」ですね。
これに子音の「k」が付けば「か、き、く、け、こ」「ka、ki、ku、ke、ko」となります。
日本語は基本これら5つの母音で言葉が出来ていますが、英語はどうでしょうか?
ちゃんと数えた事はないですが、少なくとも上記5つに対してそれぞれもう一つずつ、計10個は最低でもあります。
さらに、「food」とか「feel」みたいに母音が2つ重なるようなパターンも数えると英語には20以上の母音が存在すると思われます。
ポイント
- 日本語は5つの母音でできてる
- 英語は20種類以上の母音がある
カタカナ英語の問題点
上記で解説したように、英語では20以上(多分)の母音があるのに対して日本語は5つのみ。
そして、カタカナ英語は英語の発音を無理やり5つの母音に当てはめて発音してしまってる事が日本人の英語を一番伝わりづらくしてしまってる原因となります。
それはそうですよね、普段「あ」って発音しなければいけないのに、「う」とかにしてしまったら言葉が全く変わってしいます。
外国人に「にほんご」を「ねはんご」なんて発音されたら「え、何?」ってなるのと一緒です。
正しい英語の母音の発音方法は?
それでは本題の、英語の母音の解説からしていきたいと思います。
英語の母音①:アルファベットのまま発音
まず最初の発音は、アルファベットの読み方をそのまま充てたものです。アルファベットそのままといっても、カタカナ英語で発音する場合とは少し異なるだけなので違いが分かりやすいように表にまとめました。
母音 | 英語の発音 | カタカナ英語の発音 |
A | エィ | エー |
I | アーイ | アイ |
U | (ュ)ウー | ユー |
E | イー | イー |
O | オゥ | オー |
Eの「イー」を除くとそれぞれ若干異なるのがわかりますね。
具体的な単語を例にいくつか挙げています。
例 | 英語の発音 | カタカナ英語の発音 |
Name | ネーィム | ネーム |
Time | ターイム | タイム |
Use | ユーゥズ | ユーズ |
She | シー | シー |
Hope | ホゥプ | ホープ |
赤文字部分がカタカナ英語と違う部分です。ここを意識すると良いです。
単語のスペルを見てアルファベットどおりに発音するか判断もできる
カタカナ英語を基準にすればアルファベットどおりに発音するかすぐに分かると思いますが、仮に知らない単語が出てきた場合に見分ける方法をお伝えします。
- Site
- Take
- Rope
- Rude
これらの単語のスペルの共通点は分かりますでしょうか?
全て「子音+母音+子音+e」となってます。この場合、母音の部分がアルファベットどおりの発音になります。
例に含めなかった「e」だけちょっと異なります。「e」で上記形式だけのスペルの単語は数少ないのですが、例えば「Telescope」の最初の「e」はその次に子音+e、と続いてるものの、アルファベットどおりには発音しなく、この次で説明する日本語の発音方法とは全く違うパターンに当てはまります。
英語の母音②:日本語の発音方法とは全く違うもの
次はカタカナの場合と全く異なる発音方法です。※一部は一緒
これらの発音をマスターするだけで英語の発音が大幅に向上します。
英語の発音 | カタカナ英語の発音 | |
A | エ+アー | ア |
I | エ | イ |
U | ア | ア |
E | エ+ア | エ |
O | アー | オ |
特に赤文字にしているところがカタカナ英語の発音と違う部分ものです。
今まで思ってた発音の方法と違いすぎるので最初は混乱するかもしれませんが、これを知った上で英語を聞くと確かにそう発音してるのが分かると思います。
実際の単語を例に見ていきましょう。
例 | 英語の発音 | カタカナ英語の発音 |
And | ェアーンド | アンド |
In | エン | イン |
Hunt | ハント | ハント |
End | ェアンド | エンド |
On | アーン | オン |
こちらも赤文字がカタカナ英語の発音と違う部分ものです。
今までの発音の仕方と全然違いますね。特に「I」と「O」は全く違います。正直、この2つを正しく発音するだけでも英語の発音レベルが数段階上がると思います。
実はカタカナ英語の問題点で外国人が「にほんご」を「ねはんご」と発音したら困りますね、という例を出しましたが、まさに上記「I」と「O」を、逆に英語の発音方法で入れ替えたものなんです。
母音を正しく発音する事の重要性が改めて分かりますね!
英語の母音:例外編
ここまで基礎的な母音の発音を解説させていただきましたが、例外も色々あります。
いくつか具体的な例を挙げていきます。
例 | 英語の発音 | カタカナ英語の発音 |
To | トゥー | トゥー |
Loose | ルーズ | ルーズ |
Hey | ヘイ | ヘイ |
~tion | ~シェン | ~ション |
同じように赤文字がカタカナ英語と異なる部分ですが、今回は少ないですね。
母音が2つ以上連続していたり、母音の直後に「y」や「h」など(その他多数あり)があるものは①②で解説したものとは異なる読み方をします。
例外も色々ある、ってなると混乱してきますが、ここは一つずつ覚えていくしかないですね…
混乱をしないように例外も今後細かく解説していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ポイントをまとめさせていただきます。
ポイント
- 日本語は5つの母音でできてる
- 英語は20種類以上の母音がある
- カタカナ英語は無理やり5つの母音で英語を発音してるので、それだとネイティブに伝わらない
- アルファベットの読み方だけでもカタカナ英語と違う
- 「I」と「O」の発音はカタカナ英語と全く違う。この2つを変えるだけで発音レベル数段階アップ
- 例外も色々ある
長くなってしまうのでそれぞれの母音ごとのより詳しい解説は以下の記事を参考にしてください。ここまでを基礎としてまずは頭に入れておけばあなたの英語の発音だけでなく、リスニング力も大きく変わるはずです。
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